トンプソン・ルークは気さくな人柄で、花園ラグビー場周辺の住民からも親しまれてきた。
「地元にすっかりなじんでいて、もはや『河内のおっちゃん』やな」
こう評するのは、大阪府東大阪市の木工職人、橋本一吉さん(74)。196センチとラグビー選手の中でもひときわ背の高いトンプソンは、道すがら出会ってもすぐに分かる。「調子はどう」と尋ねると関西弁のイントネーションで「絶好調やで」と返してくれ、何気ないやりとりを楽しみにしている。
平成27年の前回W杯終了後、地元の自治会住民らで慰労会を開いた。トンプソンは「次(のW杯)はもうだめ」と語っており、「てっきり第一線を退くのかと思っていた」。あのときから4年、橋本さんの予想を裏切り、日本最多タイとなる4度目の代表に選ばれた。うれしい“誤算”に、橋本さんは「今大会もトンプソンらしい体を張った泥臭いプレーで魅せてほしい」とエールを送っている。(江森梓)
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